ねっとりと濃厚でクリーミーな食感が女性に大人気のアボカド。
年間通して手に入りますが、秋から12月にかけてが一番美味しい時期です。サラダに入れたり、チーズと一緒におつまみにしたりと活用度が高いのも魅力のひとつです。
「脂肪分が高いのがちょっと…」「ダイエット中は控えた方が良いのでは?」と遠慮する人も多いようですが、実は世界一栄養価の高い果物としてギネスに認定されているんです。
今回は、あまり知られていないアボカドの持つパワーを紹介します。
アボカドの歴史はとても古く、一説によると7000年近く前から栽培されていたと言われており、その語源はアステカ族の言葉で「生命の泉」「生命の果実」を意味する”アファカト”だと言われています。
日本に入ってきたのは100年ほど前。現在日本で手に入る物の多くは、メキシコ、ニュージーランド、チリなどから輸入しています。
果肉の多くが脂質でできており、別名「森のバター」と呼ばれているアボカド。脂肪と聞くとすぐに悪いものと捉えがちですが、実は中には身体に良い脂肪もあるんです。
アボカドに含まれる脂肪は不飽和脂肪酸という良性の脂肪で、コレステロール値の低い良質の脂肪。この不飽和脂肪酸は、血中コレステロールや悪玉コレステロールを下げる効果があります。脂質なのでカロリーは高めですが、身体の成長に必要なエネルギーとなる大事な栄養素で、適量食べている分には肥満にはなりません。
また、アボカドの良質な脂肪分はコスメにも使われており、アボカドオイルのシャンプーやリンスなどは、しっとり艶やかな髪を作ってくれます。
太りそうだからと敬遠する人も多いですが、脂肪分は果実の約20%、カロリーは100gで180Kcalと言われています。確かに比較的高カロリーな食べ物ではありますが、実はダイエット効果のある嬉しい成分がたくさん含まれています。
例えば、消化酵素は体脂肪を分解し、オレイン酸は新陳代謝を促します。利尿作用があるカリウムはむくみ太りの予防になるほか、食物繊維はごぼう一本分もあるので、アボカド1個で便秘解消効果も期待できます。
また、L-カルニチンという成分には体脂肪燃焼効果があり、体内の脂肪を燃やしてエネルギーに変えてくれるアミノ酸です。そのほか、太ももなどにできやすいセルライトを予防する効果もあり、アボカドは美を求める女性が必要とする成分がたっぷり含まれているスーパー果物なのです。
アボカドには美肌づくりに欠かせないビタミンも豊富に含まれています。
ビタミンB6は新陳代謝促進作用があり、肌の生まれ変わりをスムーズにしてくれるビタミンで、ビタミンEは抗酸化作用があり、肌のサビをキレイにしてくれるアンチエイジング成分です。ほかに肌の調子を整えるビタミンB郡も豊富に含まれています。
また、コエンザイムQ10は強い抗酸化作用があるためコスメやサプリとしてたくさん売られていますが、食品であるアボカドにも含まれています。アボカドが「食べる美容液」とまでいわれる所以がよくわかりますよね。
新鮮なアボカドを見分けるにはコツがあります。
まず形が整っていてキレイであること。皮は黒くてツヤがあり、ヘタと果肉がきちんとくっついているものが新鮮なものです。ヘタの部分から傷んでいくので、ここが柔らかいものは避けた方が良いでしょう。また、黒さがあまり濃いものは熟しすぎている恐れがあるので要注意です。
また、アボカドは、基本的に常温保存で。追熟があるので、まだ青いアボカドは常温で保存しましょう。
アボカドは脂肪分が多く確かにカロリーの高い食材ですが、ダイエットにも美容にも効く成分がたっぷり入っていて女性には嬉しい食材です。直接肌にいい成分が入っているだけでなく、食物繊維の整腸作用やカリウムの利尿作用など、体の内側からキレイをサポートしてくれるのもアボカドの嬉しいポイント。小さい実には、たくさん美の元が詰まっているのです。
ですが、いくら身体と肌に良いからといって、くれぐれも食べ過ぎにはご注意を。毎日の食事に上手に取り入れて、キレイな身体、美肌を作りましょう!
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